パラレル北陸線 #3 北陸本線 敦賀~金沢


JR中日本 金沢駅(HA-46)

4月ももうすぐ終わってしまいますね。
そんなことより、某静岡県知事が辞任しましたね。 これによってパラレル北陸は史実から外れたルートになりました。
一刻も早く中央新幹線の開業を願うばかりです。

北陸本線 敦賀~金沢間 ダイヤ&解説


9~12時の 敦賀~金沢間ダイヤグラム
所有者のJRTTに旅客列車本数も増やすようにという圧力がかかり、本数が増えている区間が多い

種別・停車駅
  • 普通列車 黒線(破線も含む) は、各駅に停車する普通列車です。
    ちなみに、最近開業した西松任駅のほかに、東福井駅(福井-森田間) と 瓜生駅(武生-鯖江間) さらに しきぶ駅(武生-王子保間) が開業していますので、所要時間が少し伸びています。

    • 敦賀⇔金沢 間 (1h/1本 xxxU)
      敦賀駅と金沢駅の間を走る普通列車、そういえば現行の3セクダイヤでは 金沢発敦賀行きは2本しか存在しないらしい。
      ハピラインが強すぎて、実は本数負けてる時間帯があるかも...
    • 福井⇔金沢 間(1h/1本 xxxK)
      福井駅と金沢駅の間を走る普通列車、よく走っているやつです。
      比較的4両の運行が多い。
    • 小松・大聖寺⇔金沢 間(それぞれ2h/1本ずつ(合計で毎時1本) xxxi)
      小松駅もしくは大聖寺駅から金沢駅までを結ぶ列車、交互に運行されている。
    • 武生⇔芦原温泉 間(1h/1本 xxxT)
      福井県内で人口が多いところを走っている列車
    • 福井⇔越美北線 (2h/1本 xxxE)
      越美北線方面へいく列車、越前大野~九頭竜湖間廃止前は、およそ半分程度の列車がが九頭竜湖まで走っていた設定
  • 快速列車
    前回も登場した、米原~福井間で運行される快速列車
    停車駅は、 米原-長浜-近江塩津-敦賀-今庄-南条-武生-鯖江-福井
    時短効果があり、利用者も多い列車

  • えちぜんライナー
    現行のあいの風ライナーと同じようなホームライナーとして運行。(300円の乗車整理券が必要)
    停車駅は、福井-芦原温泉-大聖寺-加賀温泉-小松-美川-松任-金沢
    基本的には、特急が止まっていた駅に停車しているが、美川駅は下り線の緩急接続の関係と、小松-松任間の通過駅が多いと感じたために停車
    福井駅で快速列車と接続していることが多い

  • 特急 おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス
    この区間で走る定期特急列車は、東京方からの最終の新幹線と接続し、福井までを結ぶ おやすみエクスプレス(2号) と金沢駅で始発の東京方面の新幹線と接続する おはようエクスプレス の2本となっている。
    (福井駅が2線のために、夜間停泊がしずらいと判断したため)
    使用車両は JR西日本から継承した 683系 3+3両 -> 後継の交直流特急車両 3+3両。

設備面の変更点

この区間はJR中日本への移管時に以下のような設備更新・変更がなされた

  • 保安装置を ATS-SW から ATS-PT に更新
  • 新幹線乗り換え改札がない駅(芦原温泉・加賀温泉・小松) に、乗り換え改札を新設(改札内乗り換えができるようになる)
  • IC専用改札機のみの駅では徐々に改札機の更新を進め、きっぷに対応したタイプの自動改札機を投入する
    (防犯カメラと一緒に設置で、不正乗車防止に/関ヶ原駅・武豊駅などにある扉がない簡易タイプ)
  • 一部の旧(簡易・業務)委託駅では、JR中日本子会社(仮称:JR中日本ステーションサービス(東海交通事業から改称))による駅員配置が復活
    (城北線はこの時期にはJRの運行になっているはず...)
使用車両
  • 521系/523系
  • DEC700形ベースの新型気動車
    越美北線での運用に使用されている。 JR西日本から譲渡されたもの
時刻表配布

例によって、今回紹介した区間の時刻表を配布します。
->配布まで少しお待ち下さい...

(あとがき:直江津までのダイヤもあと少しで完成しそうなので、5月中には出したい)

パラレル北陸線 #2 新幹線ダイヤ概況 & 北陸本線 米原~敦賀

3月14日のサンダーバード10号から撮影した 敦賀車両基地

ダイヤ作成の方針

今回からは、実際に作成した架空ダイヤについて語っていきたいと思います。
素人が深夜テンションで作っているダイヤなので、至らない点あると思いますがご容赦ください。

作成順は、
北陸線 -> 新幹線 -> 越美北線 -> 七尾線 -> 城端線・氷見線 (一体となっています) -> 高山線(全区間)
としていく予定ではいますが、正直言っていつまでかかるかはわかりませんね...

先程の作成順に示したとおり、ダイヤ作成は基本的に JR中日本の北陸路線としています。
作成する年代については、2057年3月改正(北陸新幹線全線開業のとき)を基本とします。

また、私の頭が追いつかない()という理由から、長距離路線では一定の区間ごとにダイヤを作成しています。
そのため、製作中のファイル・ダイヤにおいては区間で切れているものがあり、更新されてロングラン列車になっていることがあります。

このプロジェクト、適当な思いつきで一人で1月に始めたばかりなので完成まで相当時間がかかると思います。
まぁ、気長にお付き合いいただけると幸いです。

新幹線の概況(作成予定のダイヤ方針)

ということで、ここからが本編なのですが...
先程書いたように、新幹線の本格的なダイヤ作成は北陸本線のあとなのでまだ制作にすら入っていません。

ですが、今後のダイヤの説明に新幹線のダイヤが頭に入っていると多分いいと思ったので先にある程度方針は説明しておきたいという感じです。

概要としては以下のとおりです。

種別は次の5種類(上から上位種別扱い)

  • かがやき(2h/1本)
    (東京-(上野)-大宮-長野-富山-金沢-福井-敦賀-山科-新大阪)
  • しらさぎ(2h/1本 (かがやきと交互))
    ( ()内は2駅を選択 富山-(新高岡)-金沢-(小松)-(加賀温泉)-(芦原温泉)-福井-(越前たけふ)-敦賀-米原-岐阜羽島-名古屋)
  • はくたか(2h/1本 東京-米原(しらさぎの時間) & 2h/1本 長野-米原(かがやきの時間))
    ( ()内は同時間帯のの上位種別が止まらない駅に停車 東京-上野-大宮-(高崎)-(安中榛名)-(軽井沢)-(佐久平)-(上田)-長野-飯山-上越妙高-糸魚川-黒部宇奈月温泉-富山-(新高岡)-金沢-(小松)-(加賀温泉)-(芦原温泉)-福井-(越前たけふ)-敦賀-米原)
  • あさま(1h/1本)
    (東京〜長野間運行の各駅停車)
  • つるぎ(1h/1本)
    (富山〜新大阪間運行の各駅停車)

はくたか号は、米原駅で名古屋方面のひかり号と在来線のリレー快速列車に接続します。(詳しくはこのあとの米原駅紹介で触れます)
(2044年〜2057年の間は、新大阪ゆきのひかり号に接続していた)

北陸本線 米原〜敦賀間 ダイヤ & 解説

10時~15時の北陸本線 米原~敦賀間 ダイヤグラム
北陸線の米原〜敦賀間は現在、東海道(琵琶湖)線と湖西線からやってくる新快速列車によっておおむね毎時1本程度の間隔で運行されています。(米原〜長浜間は毎時2本くらい)
パラレル世界では、この区間はJR西日本からJR中日本に移管されてしまうために分断されてしまうことになります。
今回作成したダイヤは、60分ヘッドのパターンダイヤを基本としています。
ちなみに、列車番号はもっぱら私が区別するためだけにつけているため、ものすごく適当です。
(列車番号の規則をしっかりと知らないまま開始したためです。ごめんなさい)

このダイヤの種別・停車駅と、列車や駅に特徴のある駅について以下に書きます

種別・停車駅
  • 普通列車 (xxxM)
    黒線・黒文字のものは、区間内完結の普通列車になります。
    米原~敦賀 のものが毎時1本と、米原~近江塩津 のものが毎時1本となります。
    米原~敦賀の通し運行となる列車は、敦賀駅で福井方面の普通列車に接続しています。
    黒線・青文字のものは、湖西線からの直通となる 新快速 列車になります
    北陸線内は各駅に停車し、近江塩津では普通列車と接続します。
    これにより全線で毎時2本の運行を実現しています。

  • 快速列車 (xxxF)
    青線・青文字のものは、米原~福井間運行の快速列車になります。
    言わずもがな、元特急停車駅に対する救済の意味が強めです。
    基本的に2時間に1本の運行ですが、需要が見込まれそうな通勤・通学時間帯には増発します。
    停車駅は、 米原-長浜-近江塩津-敦賀-今庄-南条-武生-鯖江-福井 です。
    近江塩津にも停車していますが、湖西線との乗り換えを考慮し仮置きで停車させています。
    今後考えが変わったら、通過するかもしれません。
    米原~敦賀間は、特急しらさぎのダイヤ+近江塩津停車分の補正のスジを、 敦賀~福井間は、かつて走っていた早朝の快速のスジを流用しています。
    ちなみにこの区間では、朝夕ラッシュを含めて列車の追い越しが発生しません。
    快速による時短効果は、 米原~敦賀間で 11分, 米原~福井間で 29分です。

米原駅


米原駅 簡易配線図 (電留線や米原支所(JR西日本の車両基地などは仮置き))
この世界での米原駅は、東海道新幹線・北陸新幹線・東海道線・北陸線・近江鉄道線が乗り入れる 大ターミナル駅と化しています。
北陸新幹線乗り入れに合わせて駅の改造工事が行われました。
一番大きく変わったのは北陸新幹線乗り入れに際して、新幹線の線形が変更になったことです。
図のとおり、在来線の特急しらさぎ号のようにスイッチバックを必要としない配線とした。
そのため北陸新幹線は、米原駅には大きく回って入ってくる線形となっています。

米原駅絡みで特徴的な列車・運行となるのは以下の通りです。

  • (リレー)新快速
    在来線の特急しらさぎ廃止にで影響を受ける 尾張一宮駅と岐阜駅に対する救済の意味合いが強いです。
    2時間に1本程度 新快速列車を直通させて、北陸新幹線のしらさぎ号 もしくは はくたか号に接続するダイヤを取ることによって、実現させます。
    このとき、大垣~米原間の停車駅を無停車とすることで 在来線の特急しらさぎ号とほぼ同じ所要時間を実現している。
    今まで止まっていた新快速(特別快速は新快速に統合し、大府駅が一部停車)の分は、大垣止だった別の快速列車(区間内各駅停車)が担うことになる。

  • 新快速 琵琶湖線 <-> 北陸線 直通廃止
    残念なことではありますが、車両使用料も多くかかってくるので何本も直通させられないという理由としておく。
    一応、北陸線の普通列車とは接続を良くするダイヤが組まれている(という今のところの設定)
    湖西線経由では直通列車が残っている。(後述)

近江塩津駅

新たにJR中日本とJR西日本の会社境界駅(共同使用駅 JR中日本管轄) となった駅の一つ

  • 新快速 湖西線<->北陸線 直通列車
    なぜこの区間の直通が残ったかという話ですが、 (米原経由と比較して)JR中日本区間への乗り入れが少なく車両使用料などの経費を削減できるからということになっています。
    なお、近江塩津駅での乗務員交代は行われず JR西日本の乗務員が通しで乗務します。
敦賀駅

こちらも新たにJR中日本とJR西日本の会社境界駅(共同使用駅 新在ともにJR中日本管轄) となった駅
新幹線駅舎の1階にある 31-34番のりばは、役目を終えて閉鎖された。(車庫として使われているとか)

使用車両

使用される車両は次のようなものを想定しています

  • 313系 後継車両 (米原~敦賀間 普通列車 / 317系?)
    JR中日本が313系の更新を目的に2030年代後半に製造した 直流近郊型電車
    転換クロスシートを採用した編成・ロングシート編成・ボックスシート編成など、様々なタイプが存在する。
    JR中日本のほぼすべての電化線区で投入された

  • 315系後継車両 (米原~敦賀間 普通列車 / 319系?)
    JR中日本が315系の更新を目的に2050年代に製造を始めた 直流通勤型電車
    何気に最新の315系でも 2050年代になると車齢30年が見えてくるため、こちらも後継が新造されつつあるということ。
    オールロングシートの通勤型車両として、315系とともに運用に入っている。
    北陸線では、朝夕のラッシュ時に投入されることが多い。

  • 223系, 225系 +後継車両 (近江塩津~敦賀間 新快速)
    JR西日本からやってくる車両たち 「30年? そんなの関係ない」 と言わんばかりに223系や225系も走っているが、223系225系共に新快速の第一線からは退いている。
    なので、基本的には後継車が中心に乗り入れてくる。

  • 521系 (北陸線 全線)

    写真(コラ): 521系JR中日本塗装(元画像も私が撮影したものです)
    言わずと知れた北陸の電車であるが、これも車齢が30年を超えそろそろ更新かなというところ。
    そこで2030年代後半に新規に製造されたのが... 521系 2000番台であった。
    北陸線再JR化に合わせて製造され、521系0番台の 1,2次車(223系顔)を置き換えた
    機器が大幅に更新されているなど、もはや顔以外別形式である
    ちなみにこの車両は結構広いところで採用されており

    • 北陸線(521系 0番台の更新 / JR西日本 3セク各社->JR中日本)
    • 小浜線(125系の更新 交直流変換装置がないため 227系8000番台として製造された / JR西日本)
    • 山陽線(415系の更新 車齢が40年を超えたためそろそろ限界だったので便乗 / JR九州)
      での運行実績を誇る。
  • 523系? (北陸線 全線)
    521系 2000番台で更新されなかった 521系 0番台3次車 100番台 1000番台 の段階的な更新のため 2040年代後半から、JR中日本が製造を始めた交直流電車
    新形式なので、見た目や設備も大きく異なっている

米原~敦賀間で見られる車両はざっとこんなところです。
この先の区間で新登場する車種があったらまた紹介します。

各駅の時刻表

おまけとして、OuDiaSecondV2で作成した各駅の時刻表pdfファイルを配布します。
平日ダイヤしか作成していませんが、もしよければどうぞ

Release Pre-Alpha-v0.1 · tutu-san/project_parallel_hokuriku · GitHub

パラレル北陸線#1 世界観設定(前史)

1月あたりに京都駅で撮ったサンダーバード(これはスマホでテキトーに取ったのだが、ピントが駅員さんに合っていてこれもいいなと思っている)

作っていたダイヤの完成は...

さて、本来なら早く作ってみたダイヤの解説をしたいところではあるのですが、作ってみたら見たらでJR時代と何が変わった?とか、3セク移管後と何が違うのか.... 独自色が出ない(いらない) 何か(いい意味で)ネタになりそうな要素を入れてみたいと考えたり何度か作り直しているので、まだまだ時間がかかりそうです。
パターンダイヤを組んで、ラッシュ時の増発や、運行間隔の均等化、他列車との接続etc... 考えることがいっぱいだ!
(さすがにダイヤ改正前には完成させたいが... ダイヤ作る人ってやっぱすごいんだなってなってます。 作るときの考え方が違うんだろうけど)
そんなことをしているうちに、ダイヤ改正を迎えてしまいそうで...
Twitterを見ているとすでに掲示物の張替えが始まっているみたいで、JRの影が段々と薄れていっているみたいです。
私もダイヤ改正直前に北陸に行く予定ですが、移管前独特の雰囲気が味わえそうですね。
(列車が大混雑しているらしいですが...)
さて、前述の通り試行錯誤しているので、見せられるダイヤがありません。そこで、今日はこの世界の設定について説明しておくことにしてお茶を濁そうと思います。
ひとまず第一回(何回やるかわからないので)は、この世界での前提となる鉄道関係の出来事を紹介します。

パラレル世界::年表

年表

出来事
2024 北陸新幹線
敦賀まで開業(史実通り)
2029 静岡県知事交代、リニア目途がつく
「北陸・中京新幹線」期成同盟会
2031 リニア中央新幹線 品川~名古屋間開業
2032 「北陸・中京新幹線株式会社」設立
一部国会議員、第三セクターを再びJR化することを主張、鉄道再編法が成立
2036 JR東海が北陸地方の鉄道を引き受けることで、国・関係7県・JR3社・3セク各社・JRTT合意
2038 リニア中央新幹線 名古屋~新大阪間開業
2044 北陸新幹線 敦賀~米原間開業
北陸線・信越線再JR化など
2057 北陸新幹線 敦賀~新大阪間開業
小浜線 敦賀~小浜間上下分離化

出来事解説

さて、表を見ていただくと色々不思議な部分があったと思いますので、説明していきたいと思います。

2024年北陸新幹線 「金沢〜敦賀間 開業」

これは史実通りです。
2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸し、並行在来線が IRいしかわ鉄道とハピラインふくいに移管されました。
特急「サンダーバード」と「しらさぎ」は敦賀駅でのりかえとなり、所要時間が短縮(乗り換え時間?そんなもん知らん)されましたが、その分料金も上がってしまったので大阪の人々を中心に微妙な気持ちだったようです。(という設定です。)

2029年静岡県知事交代、リニア目途がつく &「北陸・中京新幹線」期成同盟会設立

ここから架空史になります。
北陸新幹線はなかなか詳細ルートが決まらず以前目処が立たず、またJR東海はまだ某静岡県知事(なんと2025年の選挙でも再選)との喧嘩に悩まされてリニア中央新幹線 静岡県区間の着工ができていませんでした。
そんな中JR東海は先に名古屋より先の区間も工事に着手するなどしてどうにか早く全線開業できるように準備していましたが、そこで吉報が入ります。
某静岡県知事が2029年ようやく選挙で落選したのです。 当選したのは建設容認派の知事だったので、これで静岡県区間の目処が立ちました。
JR東海はあと2年で開業させるといい、2031年開業としました。
一方そのころ、中京経済圏では以前から言われていたいわゆる「北陸・中京新幹線」(過去の米原ルート) を作るべきだという論調が目立ってきました。
ある有力者は、「整備新幹線方式にしなければ、地元(主に滋賀県のことを指していると思われる)の在来線に対する懸念もなくなる。中京圏だけでなく関西圏のアクセスも良くなる。北陸新幹線ができないのなら先にこっちを作ってしまえばいい。」と発言し、中部(並びに一部の関西)財界や自治体が「北陸・中京新幹線」期成同盟会を結成。
JRや関係機関に働きかけるとしました。

2031年リニア中央新幹線 品川~名古屋間開業

2027年の予定から4年遅れてようやくリニア中央新幹線の 品川〜名古屋が開業しました。
これに合わせて東海道新幹線のダイヤも大きく変わることになりました。
ただ、品川駅と名古屋駅での乗り換えは大きな上下移動を伴うため、マスコミに「敦賀駅の再来」だとか「JR東海の大誤算」などと言われることになりました。
(乗り換えを苦にしない方法を本当にしっかりと考える必要がありそうですね)

2032年「北陸・中京新幹線株式会社」設立 & 一部国会議員、第三セクターを再びJR化することを主張、鉄道再編法が成立

先程登場した「北陸・中京新幹線」期成同盟会のメンバーである企業や自治体が第三セクターである「北陸・中京新幹線株式会社」を設立し、建設事業を始めました。
またそのころ、ある有力国会議員が「日本の鉄路の一体性がなくなっているのは良くないのではないか」などと発言したことによって、全国の鉄道の再編を図るいわゆる「新・鉄道再編法/鉄道再国有化法」が成立しました。
この法律では次のようなことが決められました

  • 整備新幹線について、並行在来線の第三セクター化よりも上下分離化を優先して検討するようにしなければならない
  • その際、地元自治体が基本的に保有しJRに対しては安く貸し付けることにする (基本的に利益のn%程度とかになる(受益の限度ってことらしい) / 細かいことは協議して決めることになっている)
  • 地元自治体が保有できない事情がある場合(自治体が倒産しそうなど) / 協議が長期化して長い間整備新幹線が完成しそうにない(西九州新幹線の佐賀県の事例など)で、国益に反していると判断された場合 は、JRTTが施設を保有する措置を"一時的"に取ることができる
  • 国として重要となっている路線で、赤字となっているなどで支援が必要な路線があれば、国は財政上の支援(実質上下分離化)を行ったり、それでも足りないときはJRTTに保有させて上下分離化して格安で鉄道会社が借りることができる(北海道の路線のように、赤字であるものの廃止されると(主に貨物で)困る路線など)
  • 上下分離化した路線については、保有者とJRは連携・協力関係になければならない

上下分離制度となっているほかの国のやり方みたいに、国(とゆうよりJRTT)が路線を保有するというものになっています。
また、そこで法律成立以前に第三セクター化した並行在来線についての方針が示されました。

  • 国の方針変更で鉄道の保有関係が混乱したため(半ばお詫びとして)、基本的に国(JRTT)が施設を保有する(要望があれば自治体が保有する)

つまり、JRTTが施設を保有して、北陸本線などの(旧制度)の並行在来線を維持するということになりました。

2036年JR東海が北陸地方の鉄道を引き受けることで、国・関係7県・JR3社・3セク各社・JRTT合意

(関係7県: 福井,石川,富山,新潟,長野,岐阜,滋賀 / JR3社: JR東日本, JR東海, JR西日本 / 3セク各社: ハピラインふくい,IRいしかわ鉄道,あいの風とやま鉄道,)
先述の法律によって、「北陸新幹線沿線に関する鉄道再編会議」が開かれ、中国地方のローカル線を少しでも維持させたいということで負担の大きいJR西日本から、新幹線の開業でイケイケ(?)なJR東海に移管させようという話になりました。
ただ在来線だけもらっても赤字に決まっているので、断られるのは目に見えています。 そこで決められたのが 新幹線の運営を移管する という史上初のことでした。
また、北陸新幹線とは並行在来線の関係のにない他の在来線についても、「北陸新幹線」との一体的な経営を図るために移管されることになりました。
これによって、北陸新幹線も含めて 北陸の元・現JR西日本区間(城端線・氷見線・大糸線除く)はJR東海に、元・JR東日本区間(+大糸線)はJR東日本に移管されることになりました。
城端線・氷見線は、引き続きあいの風とやま鉄道が運営することになりました(富山県は、県で保有する意識が高いのでそういう設定にしました。)
細かいことについては後述します。

2038年リニア中央新幹線 名古屋~新大阪間開業

静岡県の工事が停滞していた時に先回りで着工していたので、1年遅れで済みました。
(借金は半端じゃないけどね...)
新大阪駅のリニア中央新幹線のホーム階には、山陽新幹線や(将来的には)北陸新幹線が乗り入れているので乗り換えは楽になりそうですね。
(この地下ホームに山陽・北陸新幹線乗り入れは現実でも予定されています。)

2044年北陸新幹線 敦賀~米原間開業 & 北陸線・信越線再JR化など

521系の初期車の車齢が38年となったこの年、
「北陸・中京新幹線株式会社」が建設した、「北陸・中京新幹線」が「北陸新幹線(敦賀~米原)」として開業しました。
超急ピッチで組み立てられたこの路線は、JR東海に貸し付けられました。
また、2036年の合意に基づいて在来線が経営移管されました。
この時、JR西日本はJR東海に移管に伴う支援として 800億円の拠出と社員の出向による乗務員確保支援を実施しました。
またJR東海(JR Central)は、JR中日本(JR Central)に改名されました。
表:北陸新幹線再編に伴う経営移管の状況

路線 移管前 移管後
北陸新幹線 (上越妙高~敦賀~米原) JR西日本 (運行/上越妙高~敦賀)
JRTT(保有/上越妙高~敦賀)
JR中日本 (運行/全区間)
JRTT(保有/上越妙高~敦賀)
北陸・中京新幹線株式会社(保有/敦賀~米原)
北陸新幹線(敦賀~新大阪) 未開業 2057年開業
JR西日本(運行)
JRTT(保有)
北陸本線(米原~直江津) JR西日本(保有・運行 / 米原~敦賀)
他の区間については下記
JR中日本(保有・運行 / 全区間(保有は米原~敦賀))
JR西日本(保有・運行/近江塩津~敦賀) (2057年まで)
JRTT(保有/敦賀~直江津)
ハピラインふくい線
IRいしかわ鉄道線
あいの風とやま鉄道線
日本海ひすいライン
ハピラインふくい
IRいしかわ鉄道
あいの風とやま鉄道
えちごトキめき鉄道
(各社 保有・運行)
北陸本線に移行
(ハピライン・IR・トキ鉄は解散/あいの風とやま鉄道は後述)
越美北線 JR西日本(保有・運行) JR中日本(保有・運行)
(越前大野~九頭竜湖間は、2050年に廃止)
七尾線 JR西日本(保有・運行/全区間(運行は津幡~和倉温泉))
のと鉄道(運行/七尾~穴水)
JR中日本(保有・運行/全区間(運行は津幡~和倉温泉))
のと鉄道(運行/七尾~穴水)
城端線・氷見線 あいの風とやま鉄道(保有・運行)
(2028年度までにJR西日本から移管(現実でも予定されています))
あいの風とやま鉄道(保有・運行)
(国・県などから補助金 / 北陸線などとも連携)
高山本線 JR東海(現・JR中日本)(保有・運行/岐阜~猪谷)
JR西日本(保有・運行/猪谷~富山)
JR中日本(保有・運行)
大糸線 JR東日本(保有・運行/松本~南小谷)
JR西日本(保有・運行/南小谷~糸魚川)
JR東日本(保有・運行/全線)
信越本線 (軽井沢~直江津) JR東日本(保有・運行/篠ノ井~長野)
他の区間については下記
JR東日本(保有・運行/全区間(保有は篠ノ井~長野))
JRTT(保有/軽井沢~篠ノ井, 長野~直江津)
しなの鉄道線
北しなの線
妙高はねうまライン
しなの鉄道
えちごトキめき鉄道
信越本線に移行
(3セク両社は解散)

表を見ると不思議な点が(いっぱい)あります。
なぜ、北陸本線の一部がJR西日本とJR中日本が両社保有しているのでしょうか?
それは、JR西日本の特急「サンダーバード」による北陸本線への乗り入れが多くなるために、JR中日本としては車両使用料が高くつくので、運賃収入を一部失ってもいいから車両使用料と保線費用を負担させたいという考えによると(パラレル世界では)考えられています。

2057年北陸新幹線 敦賀~新大阪間開業 & 小浜線 敦賀~小浜間上下分離化

長い時間がかかりましたが、北陸新幹線がようやく全通しました。
現実ではもっと長い時間がかかるかもしれませんし、意外と早くできるかもしれません。確実な未来は誰にもわかりません。
この時敦賀~新大阪間は当初の予定通りJR西日本の管轄です。
また、並行在来線として上下分離化されたのは小浜線の敦賀~小浜間だけでした。
新規開業の駅は、 小浜, 山科(京都東), 松井山手, 新大阪 となりました。

おまけ: 今回の設定を反映した路線地図(だいぶ適当ですが...)

オレンジ:JR中日本, 青:JR西日本, 緑:JR東日本, 黄緑:あいの風とやま鉄道 会社境界がなんとなくわかる程度に作ったので、路線の走ってる場所が全然違います。

長い設定集にお付き合いいただきありがとうございました。

-> 次回予告:#2 新幹線ダイヤ概況 & 北陸線 米原~敦賀
ひとこと: この世界のJR東海の財務状況やばいことなってそう(売り上げは多い、借金が....)

パラレル北陸線#0 まえがき・現状について少し

まえがき・現状の状況考察

タイトルの通りとしか言いようがないが、今回からのシリーズでは前回ちらっと見せた北陸線(架空)ダイヤを作成した世界の世界観などについて解説していく。
しかし、#0 ではその解説に移る前に現実世界での話を軽くしておこうと思う。
まず、現在の北陸地方の広域鉄道路線網は上記の図になっている。
この図に、3月16日に延伸する北陸新幹線と廃止され第三セクターに移管される北陸線の変化が加わることになる。
移管される区間はJRではなくなるので、18きっぷなどを使って(学生から見たら)簡単に旅行に行けなくなったり、運賃が上がって地元の負担が増えるなど、どうしても私からはデメリットがどうしてもすぐに浮かんできてしまう。
そういえば、「北陸新幹線の開業、北陸線第三セクター化することによるメリットはあるのだろうか?」と思ったので、 ここで、北陸新幹線の開業、北陸線第三セクター化のメリット・デメリットについて考えてみることにした。
メリットとしては、

  • 首都圏からの福井県へのアクセス性が向上する
  • 北陸線は地元(主に自治体)が保有することになるため、簡単には廃止にならない
  • JRは黒字の新幹線に集中でき、赤字となる北陸線を切り離せるので、他の赤字路線を支えられるようになったり、サービス向上につなげることができるようになる
  • 北陸線では今まで特急主体だったダイヤを普通列車主体に変えることができるため、地域輸送サービス向上につなげることができるようになる
  • 新幹線が実キロでの運賃計算となり、安くなることがある

といった感じだろうか。
逆にデメリットとしては、

  • JRという全国ネットワークから外れることになるため、運賃体系が分断される
  • (上記にも関連するが)運賃が値上がりする
  • 企画乗車券の取り扱いが厄介になる
  • 敦賀で乗り換えをしなくてはならず、関西・中京圏から福井県へ行く場合の時短効果がほぼなくなる

くらいだろうか。

こうやって整理してみると、どうやら新幹線にも一長一短あって、手放しで喜べる話ではなさそうだ。
特に、今まで「サンダーバード・しらさぎ」で一本で金沢(2015年までは富山)まで行けた関西・中京圏の人々にとってはたまったものではないだろう。
そのような意味では、北陸線幹線の新大阪方面は一刻も早い完成が迫られるところだ。(中京圏方面も...)
(逆に北陸4県に新幹線で一本で行けるので、首都圏の人は大歓喜だろうし、北陸の人たちがますます首都圏の方を向くことにはなりそうだが)
(料金面に関しては、(関西圏では)新幹線開業後も14日前までに事前予約をすれば値上げ幅は在来線と比較して200円程度に抑えられる見込みである。)

また、デメリットにあげた企画乗車券の扱いについては、(日本人にとって)知名度の高い 18きっぷがよく話題に上がるものの、日本の観光業にとって重要な役割を果たす外国人が使用できる JAPAN RAIL PASS についても使用できなくなるなど、インバウンド需要にとっても(新幹線で主要な観光地がある駅はカバーできているとはいえ)マイナスポイントがあるということを忘れてはいけない。
特に、新幹線駅が開業しない特急停車駅の 鯖江・武生あたりでは、(福井駅から)追加料金がかかったりするほか、外国人を含めた観光客を得るのが今以上に厳しくなるのではないだろうか。(越前たけふ駅は越前市の市街地や鯖江市から相当離れているので...)
ただ、北陸の第三セクター各社はそれを克服しようと、格安な2dayフリーきっぷを発売するようなので、それによる損失は少なく抑えられるかもしれない。 (現在発売されている tabiwaパスと同じ発売形式になるのも継続性の観点からポイントが高いので、今度機会があれば使おうと思う)
(追記:JR西日本のtabiwaパスも継続するようで、18きっぷは使えなくなりますが、それでも比較的フリーきっぷ充実しそうで嬉しい限り。)

では、これらのメリット・デメリットを踏まえて もし「並行在来線が分離されなかった世界」があったらこのあたりはどうなっていただろうか?
仮に、はじめから北陸新幹線は並行在来線分離なしとJR西日本が決めた場合、私は本数の減少などがあったりしたり、他の北陸地方のローカル線について存廃議論がもっと早く・深刻な問題になっていたのではないかと考える。
事実、(一部区間で)利用者が少ない山陰線などでは長期運休区間が発生していたり、JR九州管内ではあるが西九州新幹線による並行在来線問題で佐賀県と揉めていたり、肥薩線ではJR九州が、自治体との上下分離方式でさえ一時は慎重な姿勢を見せるなど、大きく時間のかかる面倒な問題が起きている。
このような事象が北陸でも、大糸線や九頭竜線などを中心に起きていたのではないかと想像がつくので、あまり良い選択肢とは言えないのだろう。
そう考えると、第三セクター化は課題はあれど(そもそも新幹線を作らないという選択肢や、もっと突飛な選択肢があったかもしれないが)及第点といえる選択だったのではないだろうか。
ただ、整備新幹線の並行在来線の中には「肥薩おれんじ鉄道」のように大苦戦している会社も存在している。北陸線がそうなるとはあまり考えにくいが、第三セクター各社が合理的かつ利用者目線の鉄道運営をして、長くそして地域に愛される鉄道会社になることを願うばかりである。

->#1 世界観設定(前史) につづく

鉄道はこっちで

初めまして、つつさんといいます
普段はプログラム(マイコン用ファームウェア)を書いたりしている学生です
鉄道の話をTwitterでやりまくるのもどうかと思ったので、鉄道・乗り物系の長い話をこっちのブログに書くことにしました
最近は、北陸線についていろいろ想像したりしています(要は架空鉄)
中々タスクが忙しくて北陸に行く間もなく...
そんなことしていたら、もう三セク移管まで1か月を切ってしまっているので、困りものです
何とかならんかな

とゆうわけで(?)こちらは、週末に1日で作った北陸線架空ダイヤです 一日で形にしたクソダイヤですが、別で記事にしようかなと思います